解説・感想-「お金がない」

両親の残した多額の借金の為、2人の弟とともに貧乏生活をよぎなくされた、萩原健太郎(織田裕二)が主人公のテレビドラマ。
両親の死後、健太郎は大学を中退し、小さな町工場で働いていたがその工場が突然倒産。もらえるはずだった給料も貰えず、生活は更に貧困を極める。
しかし、幼馴染の美智子(財前直見)の紹介で、超大手外資系保険会社「ユニバーサル・インシュアランス」のビルメンテナンス会社に転職。その時、ある事がきっかけで社長に認められ「ユニバーサル・インシュアランス」の正式な社員になる。

多少お調子者ではあるが、仕事にひたむきに取り組み、成功していく・・・というサクセスストーリー。
東幹久は、「ユニバーサル・インシュアランス」の部長秘書をしていて、ハーバード大卒の高学歴を持つが、長いものには巻かれてしまう気弱な青年を演じ、主人公との邂逅で、徐々に自分の弱さと向き合い、変わっていく様をみごとに演じている。主人公と一緒に「2匹のナマケモノ」という宴会芸を必死で披露するシーンや、美智子がテーブルマナーの事で気まずい思いをしたときは、自らオマールエビを手づかみで食べる男らしい思いやりを見せるシーンなどは忘れられない。大沢という人間の人間性や成長をよく表していて感動を覚える。
東幹久はこの作品で、「ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞」の助演男優賞を受賞している。納得の演技だったと思う。

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